第5章:光の裏にある影。5年間の継続者だけが知っている4つの代償と終わりのない葛藤。

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■ 5. 5年間で分かったリアルなデメリット。
始める前に知っておくべき4つのこと

2021年から治療を始め、5年目を迎えた現在。

私は髪を維持し続けていますが、もちろん良いことばかりではありません。
実際に身をもって経験したからこそ言える、リアルなデメリットや注意点をお伝えします。

① 【最重要】妊活中(子作り中)の方は使用できない

これは初診のタイミングで、医師から最も厳しく、強い口調で言われたことです。

AGAの投薬治療(特に内服薬)に含まれる成分には、お腹の赤ちゃんの成長に影響を及ぼすリスクがあるため、

妊活中の方には絶対に使用できません。

「もし目下子作りに励んでいる、あるいはこれから近い将来に妊活を予定しているなら、絶対に今は薬を処方できません」
と医師から明確に釘を刺された時、この治療が単なるサプリメントではなく、身体に作用する

「本物の医療」

なのだと身が引き締まる思いがしました。
もし該当する方は、まずはそちらを最優先し、子作りに集中されるべきです。

② 体毛が濃くなる(多毛症の副作用)

薬の副作用として、髪だけでなく全身の体毛が少し濃くなりました。
手の甲や腕など、「以前より少し毛深くなったかな」と感じる瞬間があります。

ただ、私の場合はもともと体毛がそれほど濃い方ではなかったため、日常生活でそこまで気になるレベルではありませんでした。
これも発毛成分が全身に行き渡っている証拠だと捉えています。

③ 頭皮の吹き出物ができやすくなった

いつ頃からかははっきりと覚えていませんが、治療を始めてから頭皮に吹き出物やイボができやすくなったように感じます。

これも個人差や肌質が影響する部分だと思います。
私は両親共にイボが多かったですし、また、自身も若い頃、日焼けを気にする事なく過ごしていた事もあり、首周りや顔にもイボが多く、これも影響しているのではと思います。

ただ、中学生から30年以上悩んできた「毛がない絶望」に比べれば、小さな吹き出物くらいは私にとっては本当に取るに足らない問題でした。

④ 最大の悩み:「やめるとどうなるのか」という恐怖

そしてもう一つ、私に重くのしかかっていたのが、毎月約2万円という固定費でした。
治療が安定して5年が経った今でも、心のどこかで常に付きまとっている最大の悩みがこれです。

「もし、このまま薬をやめてしまったら、一体どうなってしまうのだろう」

という、終わりのない恐怖です。
一般的には「薄毛治療は薬をやめると元の状態に戻っていく」と言われています。
しかし、本当にそうなるのかは私にも分かりません。
なぜなら、怖くて長期的にやめてみたことがないからです。

日々の生活の中で、一日二日ほど薬を飲み忘れたり、サプリメントを数日休んだりした程度では、何の問題も起きませんでした。
だからといって薬を完全に断ってみようと思ったことは一度もありません。
せっかく手に入れた髪が、あの地獄のような状態へ逆戻りしてしまうリスクを冒す勇気はなかったのです。

しかし、やめる恐怖と同時に、私の頭にはもう一つの現実的な問題が重くのしかかっていました。

「いつまで毎月の固定費を払い続ければいいのか」という、金銭的な継続の負担です。

髪を維持するためには、払い続けるしかない。
でも、この生活はあと何年続くのだろう。
5年後も、10年後も。
それとも、一生ーー。
そう思い悩んでいた私の頭の中に、ある一つの疑問が浮かび上がりました。

「やめるのが怖いなら……薬(クリニック)を変えたらどうなるのだろう?」

薬の継続と、費用の問題。
この切っても切り離せない2つの葛藤を抱えた私は、ついに一つの大きな決断を下すことになります。
それまで3年近くお世話になっていたクリニックから、思い切って別のクリニックへと変更したのです。

それが、2024年4月のことでした。

次回、第6章へ続く。

第6章はこちら

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